1分でわかる!お葬式でお坊さんがお経を読む理由、読まれるお経

お葬式でお坊さんがお経を読む理由

宗派によって、お葬式自体の意味や目的は異なりますが、読経は基本的には亡くなった方の成仏を祈るために行われます

お坊さんが経典を読唱することを読経と言います。
もともとは、仏教の教義を理解して実践するため、または、記憶して流布するために行われていました。
しかし、やがて、読経そのものに宗教的な意義が認められて、お坊さんの修行の1つになりました。

故人を納棺する前にも読経を行います。
枕経と言って、般若心経など短いお経が唱えられます。

お葬式でも読経が中心となって、儀式の流れに沿って、読まれます。

読まれるお経について

各宗の経典の前後に読み上げる言葉は、多少語句や読み方が異なりますが、ほぼ各宗共通です。
また、日々の仏前でのお勤めでも読み上げる言葉です。

例えば、お経のはじめには開経偈(かいきょうげ)や懺悔偈(ざんげげ)などが読まれて、締めくくりには四弘誓願(しぐせいがん)、普回向(ふえこう)などが読まれます。

はじめによく読まれるもの

開経偈(かいきょうげ)

無上甚深微妙法 むじょうじんじんみみょうほう
百千万劫難遭遇 ひゃくせんまんごうなんそうぐう
我今見聞得受持 がこんけんもんとくじゅじ
願解如来真実義 がんげにょらいしんじつき

[訳]

無上甚深微妙法(永遠の時を経ても出会うことは難しいほど最高にして深く玄妙な真理)という仏の教えは、理屈で考えても理解は及ばない。
しかし、それに出会うことができたのも浅からぬ縁による。
生々流転の未来に、いつかは真実の教えの意義を体得したいという祈念を記す。

懺悔偈(ざんげげ)

我昔所造諸悪業 がしょくしょぞうしょかくごう
皆由無知貪瞋痴 かいゆうむしとんじんち
従身口意之所生 じゅうしんくいししょうしょう
一切我今皆懺悔 いっさいがこんかいさんげ

[訳]

人は欲望や怒りに駆られ、愚かさから逃れられずに罪を重ねている。
それは果てしない過去の世から続いてきたことであり、身体と言葉と意から生じるという。
それで各宗とも懺悔の言葉を唱え罪の浄化を祈る。

締めによく読まれるもの

四弘誓願(しぐせいがん)

衆生無辺誓願度 しゅじょうむへんせいがんど
煩悩無数誓願断 ぼんのうむしゅせいがんだん
法門無尽誓願知 ほうもんむじんせいがんち
仏道無上誓願成 ぶつどうむじょうせいがんじょう

[訳]

四弘誓願は「四つの大きな誓いと願い」という意味。
仏道は遥かな道であるが、生きている自分も、今は亡き人も、仏に見守られて、其の道を歩んでいけるように願い、誓う。

普回向(ふえこう)

願以此功徳 がんにしくどく
普及於一切 ふぎょうおいっさい
我等與衆生 がとうよしゅじょう
皆共成佛道 かいぐじょうぶつどう

[訳]

生死の境を超えて平安をもたらす力があるという読経の力をすべてに及ぼし、ともに仏の世界に至ろう、と祈る。

各宗派で唱えられる主なお経

仏教にはたくさんの経典があり、その中で、宗派によって教えの根本として重視されている経典が異なります。
そのため、お葬式で唱えられるお経も各宗派で重視されている経典から選ばれたものが中心に読まれます。

天台宗 法華経、光明真言
真言宗 大日経、理趣経、般若心経、光明真言
浄土宗 浄土三部経(無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経)、法然の一枚起請文
浄土真宗 浄土三部経、親鸞の正信偈、蓮如の御文章(御文)
臨済宗 観音経、般若心経、大慈心陀羅尼
曹洞宗 観音経、般若心経、大慈心陀羅尼、修証義
日蓮宗 法華経、日蓮遺文

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