香典返しを受け取っても「ありがとうございます」などのお礼を述べないのがしきたりです。
お礼状も出しません。
香典返しとは?
四十九日忌が終わると忌明けとなり、遺族からあいさつ状とともに香典返しの品が送られてくることがあります。
香典返しは、葬儀のときに参列者から出された香典へのお礼として、四十九日の忌み明けに、挨拶状とともに喪主から送られてくるものです。
3分でわかる!香典返しのまとめ:挨拶状、のし、時期、金額などについて解説!
香典返しのお礼は不要
通常は、贈答品をいただいたら礼状を出すのが礼儀ですが、香典返しに限ってはお礼の手紙や電話はしないのがマナーです。
これは、大きな悲しみを抱えている相手に「ありがとう」というのはふさわしくないからです。
また、不幸を行ったり来たりさせることを嫌う風習によるものです。
弔辞に対してお礼を出すことは、不幸が重なる、不幸が繰り返されるということにつながり、よくないとされます。
お礼を受け取ったことを伝えたいなら…
ただ、これは宗教上のしきたりや仏教の作法というわけではありません。
お礼を受け取ったことを伝えることは礼儀として大事なことです。
親しい相手なら、電話で受け取ったことを報告して、葬儀のときの感想や遺された人への励ましの言葉を伝えるのもよいでしょう。
ただし、この時も「ありがとうございました」などとは言わないように気をつけましょう。
香典返しが届いたということだけ伝えれば十分です。
また、手紙やハガキで、「ご供養の品たしかにいただきました」などと書いて出してもよいでしょう。