1分でわかる!位牌とは?位牌の値段・価格、位牌の種類について

位牌とは?

位牌とは亡くなった人の仏名を記した木牌のことです。

位牌には故人の霊が宿っており、亡くなった人そのものと考えてます。
位牌を仏壇に安置して、お香や花、ろうそく、ご飯などを供えて、供養します。

位牌の表には仏名、裏に俗名亡くなった年月日享年を書きます。

仏名について

仏教では、人は亡くなると仏の弟子になるとされ、仏名がつけられます。

仏名は宗派によって呼び方が違い、天台宗・真言宗・曹洞宗では戒名、浄土真宗では法名、日蓮宗では法号と呼びます。

位牌の値段・価格

位牌の値段は、大きさや材質などによって異なりますが、一般的な材質の13㎝程度の位牌なら20,000円前後、30㎝を超える大きなものなら50,000円程度~となっています。

位牌の種類

白木の位牌と本位牌

位牌は亡くなってから四十九日の忌明けまで祭壇に祀る白木の位牌と、それ以降に用いられる漆塗りか唐木の本位牌に大きく分けられます。

白木の位牌

お葬式で使う白木の位牌は、忌明けまでの仮の位牌です。

死者が出ると葬儀のために、白木の位牌が作られます。
葬儀社が用意してくれ、白木の位牌には僧侶が戒名を書き入れます。
宗派によりますが、四十九日法要までに本位牌を用意する必要があります。

本位牌

仏壇に供える位牌は、葬儀で使用する白木の位牌ではなく、塗りの本位牌で、新たに用意して、忌明け後に仏壇に供えます。
葬儀が済んだら、四十九日忌までに本位牌を準備します。
忌中の間に仏具店で本位牌を購入し、戒名などを入れてもらっておきましょう。

戒名の文字入れには、1週間~10日間くらいかかりますので、それを見越して準備するようにしましょう。

そして、法要には両方持参して、四十九日の忌明けの法要の時に魂入れ(入魂供養、開眼供養)をしてもらい、忌明け後に仏壇に安置します。
白木の位牌は、菩提寺などに納めて、供養してもらう場合もあります。

塗り位牌、唐木位牌、家具調位牌

塗り位牌

漆や金粉などで装飾が施された位牌

唐木位牌

黒檀や紫檀などの木材を使って、木目を活かして仕上げられた位牌

家具調位牌

家具調仏壇などに合うシンプルな位牌。色や形はさまざま。

位牌の選び方

位牌は、材質や大きさ、形などさまざまです。
ただ、宗派による決まりはありませんので、仏壇とのバランスを考えて選ぶと良いでしょう。

繰り出し位牌(回出位牌)

繰り出し位牌は、複数の位牌を1つにまとめたものです。
祀る位牌が増えて、仏壇に入りきらなくなった場合には、厨子形の中に数枚の位牌札を納めることができる繰り出し位牌に移しかえます。

繰り出し位牌は、中に複数枚の札を納められるようになっています。
繰り出し位牌の扉は普段は閉めておきます。

普段一番前に入れておく札には「○○家先祖代々之霊」などとして、他の札には、各故人の法名や俗名などを書き入れます。
年忌法要のときには、扉を開けて、その故人の位牌札を手前に出すようにします。

浄土真宗では位牌は用いない

浄土真宗では位牌は用いません。
代わりに、これまでの先祖の記録を綴った過去帳か法名をかけ軸にした法名軸を祀ります。

過去帳

先祖代々の法名や俗名、没年月日、享年などを記したもの

法名軸

僧侶に仏名を書き入れてもらい、仏壇内側の両側面にかけるもの

実家の位牌を一緒に祀ってもよいのか?

仏壇やお墓は、直系管理と言って、その家の先祖を祀るもので、他家の先祖を一緒に祀ることができないとされていました。
しかし、現代では少子化が進み、子どもは娘だけという家が増えています。
この場合、娘が結婚して、改姓すると、実家の位牌をどうするかという問題が起きます。

お墓に両家墓があるように、仏壇も両家の位牌を一緒に祀っても問題ありません。
ただし、先祖を祀る仏壇に姓の違う人が入ることを嫌がる人もいるので、家族や親せきとよく話し合って、合意を得てから実家の位牌を一緒に祀るようにしましょう。

位牌の処分方法

位牌の処分に関しても仏壇を処分するときと同じく御魂抜きの供養をします。

菩提寺の僧侶に魂抜きをお願いをしたのち、お寺や仏壇店にお焚き上げをしてもらいましょう。

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