3分で分かる!遺品整理とは?遺品整理・遺品処分の方法とコツ

目次

遺品整理が注目されている

今の時代は、遺品整理に注目が集まっている時代です。
高齢化社会になった今、他界だけでなく、施設に入るなどの理由で家を片付けないといけない場面も増えています。

さらに、核家族が増えていることで、これまでのように片付けを家族だけで対応することも難しくなっています。

2030年には、人口の実に3分の1が高齢者になると言われている超高齢化社会においては遺品整理に対する需要はますます増えていくことでしょう。

さらに、高齢者の2人に1人は孤立死をする可能性があるという統計もあります。
核家族化、未婚率の増加、超高齢化社会という流れの中で、孤立死は増えていきますので、その点でも遺品整理の需要は増して行きます。

このような背景により、プロの遺品整理の関心は高まっています。
大切な思い出の詰まった品を他人に依頼して片付けられるのは残念かもしれませんが、一方で、処分しても構わないと本人は思っていたとしても、家族を亡くした喪失感のなかにいる家族は、遺品整理に手をつけることがなかなかできず、遺された家族の負担となることもあります。

遺される家族のことを考えて、プロの手を借りることも必要になることでしょう。

遺品を遺す側・遺される側の心構え

遺品整理は遺品として形見や財産の一部を受け継ぐことです。
重要なことは、遺す側が遺される側に対して何をどのようにするかをしっかり考えて、その準備を行っておくことです。

多くのケースでは、子どもが親を見送り、その後に遺品整理を行います。
ただ、親や高齢の親族が健在であったとしても、残される側は遺品の整理はいつか必ず行うことだと覚悟をして、遺す側は遺言書やエンディングノートを記入して準備しておくことが望ましいでしょう。
また、両親や身内の方が元気なうちに、相談しておくとよいでしょう。

遺品整理は、ある日突然降りかかってくることで、対岸の火事でではありません。
急な病気、事故や怪我がもとで他界したり、最近いつも同じことを話しているな…と思っているうちに認知症が進んで意思確認できなくなったりと、両親や身内の方が高齢であればあるほど可能性は高まります。
そのため、日ごろからコミュニケーションを大切にして、生前整理エンディングノートについて話し合っておくのがおすすめです。

また、兄弟姉妹がいるなら、いつかしなければならない遺品整理について相談しておくことも大切です。
両親が元気なうちにそのような話をするのは不謹慎と感じるかもしれませんが、遺品整理に伴うトラブルは多々ありますし、時間に余裕がない中で作業しなくてはいけない場合もあります。
いざというときには冷静かつ迅速に判断できるように前もって準備しておくとよいでしょう。

最近は高齢者を狙った悪質な詐欺なども頻発しています。
オレオレ詐欺などにだまされないためにも高齢の両親や身内の方とはなるべく間隔をあけずに連絡を取り合いましょう。
子どもの頃にお世話になった方々に日ごろから目を配り、気配りを怠らないことが孝行になります。
また、もしなにか緊急事態が発生したとしても対応しやすくなるはずです。
日ごろから電話や訪問などでコミュニケーションをとっておくことで、万一のことがあった後に困る場面は少なくなるでしょう。

遺品整理は四十九日の忌明けを目安

葬儀がひと段落したら、故人の遺品整理を行います。
故人の日記や住所録、税金に関するものは必ず保存しておきましょう。

遺品整理は遺族にとって気持ちを整理するための大切な作業です。
そのため、あまり時間をおかずに行うべきものです。
遺品整理や形見分けは、四十九日の忌明けを目安に、故人と親しかった人たちと行いましょう。

遺品整理をする場合、お葬式のすぐ後だと気持ちも落ち着いていないことも多く、四十九日法要など親戚一同が集まる場で日程を提案するようにしましょう。
なるべく関係者全員が参加できるように日程を調整しましょう。

家の片づけをすると決まっても、大量にある家財道具を処分するのは大仕事です。
なかなか手を付けられないでいると、ただ時間だけが過ぎてしまい、無駄な経費もかかります。

とは言っても、遺品整理をする上で、思いつきで進めるのはよくありません。
スケジュールを書き出して、貴重品や不動産などをどうするかなどを関係者とともに決めながら作業を進めていきます。

いつから片付けを開始するかが大事

やることリストを作成して、片付ける家の下見をして、兄弟や親族と話し合いを済ませて、片付けを開始する…
この開始するタイミングになって、家や家財同を処分することを躊躇してしまう人も多いですしょう。
日々の仕事や家事に追われていると時間や費用を準備するのは大変です。
また、たくさんの思い出が詰まった家なので簡単に片付けられるものでもないでしょう。
ただ、遺された人が決断して動かないと、片付けるべき家を片付けることができません。

賃貸の家の場合なら、四十九日法要まで手をつけないでいると2、3ヶ月分の家賃や光熱費等もかかってしまいます。
個人を偲ぶ時間も大切ですが、遺品を整理することは供養になると心得て、早々に片付けを開始しましょう。
思い出にひたりながらも遺品整理をすることで、気持ちも整理できるかもしれません。

持ち家の場合は、急ぐ必要はないかもしれませんが、着手が遅れるほど片付けが面倒になってしまいがちです。
空き家であれば劣化も進みますし、固定資産税もかかってしまいます。

空き家になった実家はどうする?売却予定なら遺品整理のプロに依頼しよう

遺品整理の仕方

故人の遺品を整理する際は、

  • 保存するもの
  • 処分するもの
  • 形見分け・寄付するもの

といったふうに、分類しながら進めると整理しやすくなります。
ただし、遺族だけでは難しいこともあるでしょう。
その際は、遺品整理を専門とする業者に依頼するのもひとつの方法です。

保存

日記、手帳、住所録、パソコンにあるデータなどは、後日必要になることもあります。
そのため、最低3年くらいは保存します。
預金通帳や株券など金銭に関する書類は特に大切に保管しておきます。

  • 仕事関連の書類やデータ
    勤務先や元上司などに相談して、返却または処分します。
  • 自営業の業務関連書類
    7年間の保存が義務付けられています。
    https://invoice.moneyforward.com/receipts-lp/basic/receipts-retention-period
  • 生命保険などの証書、貯金通帳、株券、年金手帳、実印など
  • 住所録、日記、手紙
    プライベートなものも最低1年間はとっておきます。

処分

  • 不要品など
    遺品整理業者に依頼することもできます。

形見分け・寄付

  • 故人の愛用していたもの
    身内などに贈る場合は四十九日の忌明けごろにすることが多いです。
  • 蔵書など
    寄付したい場合は、居住地の市区町村役場福祉課に相談すると寄付先を紹介してくれることがあります。

形見分けとは?

形見分けとは故人が愛用していた品を親族や近親者、故人と親しかった友人などに分けるものです。
故人の愛用品を通じて、故人の思い出を共有するために行います。
また、形見分けには、故人が生前お世話になったことに対するお礼の意味も込められています。
遺族から形見分けをしたいとの申し出があった場合には、基本的には素直に受け取りましょう。
いただいた愛用品を大切に使うことが故人への供養につながります。
たとえ、高価な品を送られたとしても遺族へのお返しは不要です。

形見分けの時期と範囲

仏式では、三十五日か四十九日の法要後、神式では五十日祭の頃に行います。
キリスト教では、そのような慣習はありませんが、日本では1週間後か1ヵ月後の召天記念日に行うことが多いようです。

形見分けは、故人を偲び、思い出にしてもらうために送るものです。
ごく親しい近親者、友人でなければ失礼にあたります。

形見分けは葬礼の慣習の一つ

遺品整理の前にしておくとよいのが形見分けです。

形見分けする品物は、故人が愛用していた衣類、装身具、家具や身の回りの小物類が多いようです。
高級な貴金属や腕時計、美術品なども関係者で形見分けするとよいでしょう。
なるべく親類縁者の関係者全員がそろった場を設けると、調整しやすく、合意も得やすくなります。

故人が他界して間もないうちに形見分けの話を切り出すと気持ちが落ち着いてない人もいるかもしれません。
四十九日法要など関係者が一同に集まるときに形見分けの相談をしましょう。

1分でわかる!遺品整理はいつから?遺品整理のタイミング

形見分けは、法律に定められたものではなく、慣習のひとつで形見分けをしなくても問題はありませんが、思い出を引き継ぐためにも行うものと心得ましょう。

ただし、遺言書に形見分けを指示していた場合は遺産相続と同じ扱いになります。
また、高額な品は相続の対象になることにも注意が必要です。
形見分けは相続と別物ですので、本来、相続放棄をした人でも形見分けに参加することはできます。
しかし、金銭価値の高い品を形見分けとして、相続放棄した人が譲り受けることは、相続財産の処分にあたり、相続放棄は認められないとみなされる場合もあります。

身内の中には故人の生前に形見分けの話をしていることもあり、それを知らずに形見分けをしてしまうと身内で争うことにもなりかねません。
故人も遺された親族も悲しい思いをしてしまうので、形見分けをする前に関係者全員で話し合いをする機会を設けるようにしましょう。

形見分けのマナー

贈るときは、受け取ってもらえるかどうか確認してから渡します。
包装せずに渡すのが基本ですが、遠方だったり、都合がつかない場合は宅急便などで送ります。

なお、形見分けを受け取ることを辞退することも可能です。
お断りする場合には、見ると亡くなったことを思い出してつらいというような言葉で、遺族の気持ちを傷つけない配慮が必要です。

もらった品が自分に不要だからといって別の誰かに渡してしまうのは厳禁です。

また、形見分けを催促するのもマナー違反です。

何を形見分けで贈るか?

何を形見分けで贈るかは、故人の遺言があればそれに従います。
もし、遺言がなければ、遺族が相談して決めます。

形見分けの対象となるのは、衣類、装飾品、時計、万年筆、収集品などで、相手に喜ばれるものです。

誰も引き取り手のないものは、買取業者に依頼するか、他の捨てるものと一緒に処分します。

形見分けの例
  • 高級腕時計
  • 高級バッグ
  • 宝飾品、貴金属
  • 美術品、骨董品
  • 食器
  • 着物
  • 写真

故人の着物類を形見分けしたい場合、そのままでは着用しにくい場合もあるので、生地を生かして数珠入れやバッグなど別の物に作り替えて贈れば、印象も明るくなります。
リフォーム専門のお店などに相談してみましょう。

形見分けの注意点
高価なものは相続後に贈る

形見分けで、高価な貴金属や装飾品、書画骨董などを贈る場合、相続税や贈与税の課税対象になる場合があるので、注意が必要です。
時価110万円超の贈与は贈与税が発生する可能性があります。
そのため、相続確定後に分けたほうがトラブルになりません。

形見分けの品は包装しません

プレゼントではないので包装しないのがルールです。
むき出しの状態が気になる人は、奉書紙や半紙で簡単にくるんで相手に渡すとよいでしょう。

受け取る相手の身になって選ぶ

安価なもの、流行遅れのものや痛んだものは、相手に喜んでもらえないことがあります。
形見分けは、受け取った人が、故人の品物から故人を偲び、贈られて喜んでもらえるものを贈ることが大切です。
相手の好みも考慮して贈りましょう。

また、親の愛用品を子どもたちが形見分けする場合は、争いを避けるために公平に分配します。

故人よりも目上の人には慎重に贈る

形見分けの品は故人が愛用したものであり、新しい品物ではないので、目上の人や身内以外の人に贈ることは失礼とされます。
ただし、望まれた場合には贈っても構いません。

遺品整理のコツ

①やることリストを作る

身内が何も整理せずに他界してしまったら、遺された誰かが片付けを担うことになります。
片付けの当事者となったら、スムーズな片付けをするために、まずやることを把握しましょう。

家族が長い間暮らしていた実家には、たくさんのモノと思い出の品があることでしょう。
特に、団塊世代以前の方だと、モノをなかなか捨てられず、たくさんのモノがあることも多いでしょう。
例えば、使わないタオルや包装紙などです。
また、日用品も多くストックしている人もいることでしょう。

遺品整理において、家1軒分の荷物を片付けるというのは、なかなかの大仕事です。
また、家を売却するのか、維持をするのかでも片付けの方針は変わります。
その他、家財道具の処分方法を検討したり、片付ける際の人手と時間、そして費用をいかに捻出するかなども考えなくてはいけないことです。

もし、片づけを急がないなら、関係者で仕分けをして、引き取り手を探して、その後、片付け業者や解体業者に依頼すればよいでしょう。
売却先や明け渡し時期が決まっているなら、業者主体で自分たちで片付けるかを決めて、片付け業者や解体業者に依頼することになります。

そのため、まずはやることを書き出してみましょう。
予想以上にやることがたくさんあって驚くことでしょう。
頃合いを見計らって着手しましょう。

また、意思確認ができる状態なら、親にどうしたいか聞いておくことも重要です。
さらに時間に余裕があるなら、エンディングノートを記入してもらうと、片付けもスムーズでしょう。

エンディングノートを準備しよう

また、突然の病気や事故で親や親族が他界することがないとう言えません。
日々の暮らしの中で、貴重品の保管場所や家の処分方法の確認などを話し合ったり、メモを取るようにしておくといざというときに役立つでしょう。

やることリストの例

まずは思いつくままに「やることリスト」に書き出します。
書き込むための片付けノートがあると便利でしょう。
必要な情報をひとまとめにすることで作業ははかどります。

  • 相続の協議(親が存命なら親の生活の手配)
  • 大まかな費用の算出(処理費用、交通費)
  • 実家の状態チェック
  • 関係者の意向確認、人員確保、役割分担
  • 預貯金口座の名義変え
  • 片付け業者、解体業者の調査、見積もり依頼
  • 登記変更の手続き
  • 片付けの日程調整

②片付けのおおまかな計画を立てて、日数や人手、費用を把握する

家の片付けは想像以上の大仕事です。
片付けのゴールや役割分担が決まらないとついつい後回しになってしまい、やろうやろうと思っているだけで時間が経過して、長期化しがちです。
たとえ、片付けを急がない場合でも、いつまでに終わらせるかゴールを決めないと始められないことでしょう。
いつ、誰が、何をやるかのスケジュールをしっかり立てましょう。
逆算することで、スタート時期が見えてくるはずです。

片付けのスケジュールを立てるには、上記の「やることリスト」が非常に有効です。
やることリストを参照しながら、作業期間や人数などを書き出して、スケジュールを立てると具体的になります。
やることリストをもとに片付けのスケジュールを書き出すと、作業内容などがより具体的にイメージでき、片付けることへの意識向上になり、人員確保や手配なども考えやすくなります。
親類に片付けを手伝ってもらえるか、遺品整理業者に依頼したほうがいいかなども検討しやすくなるでしょう。

1分でわかる!遺品整理は大変なのでプロの遺品整理業者に頼んだほうがいい理由

また、すでに親や身内が他界している場合には、相続や形見分けなども生じます。
そのあたりも、片付けの着手前に関係者に声をかけておけば、後々トラブルになることもありません。

さらに、片付けは、時間や労力だけでなく、費用もかかります。
片付けにかかる費用をどのように捻出するかも考えておきましょう。

片付けの方針の例

片付けを机上の空論にしないためにも、具体的な作業を書き出して、大まかなスケジュールを立てましょう。
実家が遠方にある、仕事が忙しくて時間が割けない、などの問題も見えてくるでしょう。

実家の片付け 方針

●相続協議
○月○日(△)13:00~ 場所:実家

●実家は整理して売却予定 → 売却金額を兄弟で分ける
売却価格:相場は○○○○万円
不動産業者は地元の○○不動産 担当:○○
TEL:xxx-xxx-xxxx
※上物は解体して更地にする必要がある

●実家の荷物は兄弟で必要なものをもらって後は処分
解体は地元の○○○に依頼する
TEL:xxx-xxx-xxxx
撤去費用見積もり

●下見日程
○月○日(△)四十九日で集まる

●片付け終了予定
○○年○月末まで(買い手が見つかったら急ぐ
誰が手伝える?
※ほとんど弟、妹は手伝えない。費用分担などはあらかじめ話し合っておく。

③片付ける前に下見をして家や部屋の状況を把握する

片付ける家に何があるのか、状況を把握するために、まずは関係者で下見をして現状を確認しましょう。
そのときに、残すもの、処分するものなど、目星をつけましょう。

家には、兄弟や親戚などの思い出がつまっています。
そのため、関係者が多ければ多いほど、片付けは複雑になってしまいます。
そうならないように、作業開始前になるべく関係者全員で下見をしておきます。
もし、下見に参加できない人がいるなら、家の中の状況を写真で撮っておくなどして、片付けにどのくらいの時間、労力、費用がかかるかを互いに認識できるようにします。

関係者が多い場合には、意見や見解の相違が出てきます。
それらの調整や最終決定をする人が必要になります。
しっかり遺産整理に必要なことを理解して、自分自身がリーダーになることを認めてもらいましょう。

みんなが集まる葬式や法要の時期に合わせて実家の下見を提案して、参加できる日程を話し合って決めしょう。
全員一緒が難しければ、2、3回に分けて下見をしてもよいでしょう。

ただ、関係者の中には、下見や片付けにも参加できないという人も出てくるかもしれません。
そういう人には、きちんと報告をするか、委任をしてもらいましょう。
また、たとえ、作業はできなくても、遺産整理に必要な費用や、遺品整理の業者を探してもらうなどの役割を担ってもらいましょう。
そうすることで、連帯感が生まれることでしょう。
もし、非協力的な人がいる場合には、後から文句を言われないように言質を取ったり、委任状を書いてもらうなどをしましょう。
そうすることで、もめ後を回避する手立てになるでしょう。

④必要なものと不要なものをあらかじめ仕分けしておく

家の片付け前に下見をしたら、家財道具などを「必要なもの」「不要なもの」に仕分けします。
すぐに決められない場合は、「保留」として、一段落してから判断します。

基本的に家の片付けは、大部分のものを処分することになります。
あったら便利なものは、なくても不便しないので捨てるのが得策です。
家電製品や家具などまだ使えるものはリユースしたり、リサイクル業者に買い取ってもらいましょう。

残すものは本当に「必要なもの」で、思い入れのあるものにしましょう。
例えば、高級時計や宝飾品などのような高級なものや、親が描いた絵、ゴルフクラブ、楽器、切手など親が大切にしていたものなどです。

下見にしたときに関係者に確認しながら仕分けするとよいでしょう。
最近は100円ショップでラベルシールなどが売られているので、「不要なもの」にはラベルシールを貼っておくとわかりやすいでしょう。

さらに「必要なもの」は、引き取ってでも使いたいものに限定しましょう。
例えば、食器やカメラ、大型テレビや冷蔵庫などで自分の家にあるものよりも性能がいいものなどです。
ただし、自宅に収納できなかったり、使えるか確認せずに引き取ったら使えなかったといったようなものは結局ゴミになってしまうので注意しましょう。

また、仕分け作業は迷いだすと切りがありませんので、一度「不要なもの」と決めたら、掘り返さずに片付けを進めていきましょう。

⑤貴重品や相続手続きに必要な書類を見つける

現金や通帳、印鑑、保険証書、不動産の権利書などを確保することが大切です。
相続や手続きに必要な重要書類もあるので、間違って処分しないように気をつけましょう。

遺言やエンディングノートがある場合には、故人の遺志を尊重して片付けしましょう。
相続や手続きに関する重要書類の保管場所が明記されているはずです。

遺言やエンディングノートがない場合には、まずは現金、通帳、印鑑、貴金属等の貴重品を見つけましょう。
保険証書、不動産の権利書、有価証券など相続に必要な重要書類、社会保障関係の証書も大切です。
さらに、公共料金の領収書も見つけておくと、解約手続きがスムーズで、引き落としされている銀行口座の確認にもなります。
公共交通機関の高齢者優待バス、運転免許証やパスポートなど返納手続きがひつようなものもあります。
確保しておきましょう。

年賀状など故人宛の郵便物も大切です。
友人知人に後日連絡することもあるかもしれません。

遺品整理において、大切な人の思い出の品や相続などの手続きに必要なものなど、貴重品の確保が欠かせません。
どこに何があるかわからないものですので、貴重品や重要な書類関係は、存命のうちに確認しておきましょう。
特に、指輪などの宝飾品や腕時計、貴金属といった高額なものは相続の対象になる可能性もあるので、最初に見つける必要があります。
遺言やエンディングノートに記載があれば、それに応じるためにも片付け前に確保します。
エンディングノートに貴重品のリストや保管場所の記載があったり、親族の方が貴重品を見つけられると良いですが、保管場所がわからないということもあります。

どこに保管しているかわからない場合は、故人の性格や生活を推測して探し出します。
大切なモノや貴重品はテーブルの上に出しっぱなしということは少なく、ひとまとめに保管しているケースが多いです。
タンスの一番上の引き出し、仏壇の引き出し、ドレッサーの中、などです。
重要書類と一緒に保管されていることもあるので、注意しながら探します。
故人が几帳面な方であれば、貴重品はひとまとめにしている場合が多いです。
タンスや机などを注意しながら探します。
洋服が好きな人であれば、タンスの隠し扉や引き出しの裏側に隠していることがあります。
几帳面でない方なら、いつもいるリビングや、よく着ていた洋服やコートのポケットに貴金属や現金があることもあります。

保管場所がわからない場合は、片付けを進めていく中で貴重品らしきものを見つけるたびに、必要なもの、もしくは、保留というように分類していきます。

モノに対する価値観は人それぞれで、一見すると価値のなさそうな役に立たないモノでも、人によっては貴重品ということもあります。
有名なブランド品以外は価値はわかりづらく、本物かどうかすら素人に判断がつかないこともあります。
そのため、片付けと並行して、プロに見てもらうのもよいでしょう。

ただし、片付け当日の参加者だけで処分方法を決めてしまうと、後々揉める可能性もあります。
関係者に確認するようにしましょう。
もし、下見や片付けに非協力的な関係者がいる場合には、「相続対象物以外の処分は任せます」という委任状のようなものを書いてもらい、トラブル回避のための言質を取るとよいでしょう。
これは、片付けの判断に対することなので、相続の権利を制限しているわけではありません。

⑥片付けの最初は動線確保から

いざ、片付けを始めようとすると、いったい何から手をつけていいのかしばらく呆然としてしまうかもしれません。
まずは、仕分けるモノによって置く場所を決めて、人やモノが出入りする動線をしっかり確保します。
「必要なもの」「不要なもの」「保留~どちらかわからないもの」を分けて、それぞれに置く場所をリビング、寝室、和室などと決めておきます。
そして、片付けを始めるとモノがどんどんあふれて、身動きがとれなくならないように、廊下にはモノを置かないように、さらに、キッチンはひと休みするための場所などにして、キッチンにはモノは置かないでおきましょう。
また、分けたものは段ボールの中に入れて、それぞれに本・食器・衣類などと書いたシールやメモを貼っておくと後でわかりやすいでしょう。

なお、実際に遺品整理業者が片付けを行うときは段ボールを、大体2LDKで30箱前後、一戸建てで50箱前後用意します。
それらの段ボールを使い細かく分類を行っていきます。
貴重品、重要書類、紙類、思い出の品などマジックなどで種類を書き込み、分別していくと良いでしょう。

遺品整理の料金・費用の相場

遺品整理のすべてを代行してくれて、とても便利な遺品整理業者ですが、実際どのくらい費用がかかるのでしょうか。

業者によっては違いがあるものの

  • 1ルーム 30,000円~
  • 3DK 150,000円~
  • 一軒屋 200,000円~

が目安になります。

もちろん部屋の大きさや荷物の量によって金額に差が出てきます。

一見高いと感じるかもしれませんが、実家が遠い場合には、そこに通う交通費、リサイクルやゴミの処理にかかる手間などを考えれば、そんなに高い金額ではないでしょう。

また、家財道具の中には、リサイクルに出せば、お金になる物があることもあります。
遺品整理の費用は10万円かかったが、リサイクル業者に売れた分が5万円になって、差し引きで支払い額が5万円で済んだというケースもあるでしょう。

遺品整理にあたり確認しておくべきもの

契約書や証書関係などは遺産分割協議に必要なことも多く、期限のある手続きもあるので、家の片付けと同時に進めるか、片付け前に確認しておきましょう。

  • 現金
  • 銀行通帳・印鑑
  • 貸金庫の書類

最近では通帳を発行しないインターネットバンクもあります。
それらについては郵便物などをチェックして問い合わせましょう。

  • 生命保険の証書
  • 不動産権利書
  • 有価証券
  • 証券口座の書類
  • 年金手帳
  • 健康保険証
  • 運転免許証
  • パスポート

これらの重要書類の中には引き継ぎ、解約等の手続きが必要なものがたくさんあります。
国民年金や厚生年金を受給していた人が死亡した場合、遺族は死亡後14日以内に役所や社会保険事務所に年金証書を添えて死亡届や支給請求書を提出します。
最悪な場合は不正受給とみなされることもあるので注意が必要です。

  • 電気・ガス・水道など公共料金の領収書
  • クレジットカード
  • プロバイダの書類

これらの書類の中にも解約等の手続きが必要なものがあります。

  • 住所録
  • 年賀状

亡くなった後に知人に連絡を取りたいケースがあります。

  • 貴金属などの高級品

高額そうなものは確保します。

  • 遺言
  • エンディングノート

遺志の表示されているものを探します。

いろいろな遺品整理の仕方

遺品の中で意外と多いのが、衣類と本です。

本や音楽が好きな人であれば、きっと多くの本やCDが残されて、その処理に大変な思いをすることでしょう。
これらはリサイクルも兼ね備えた古本屋などに問い合わせて、買い取ってもらえるかどうか聞いてみるとよいでしょう。

本はかさばると重くて、ちょっと片付けようと思うだけで重労働です。
また、本の種類や状態によっても、処理に頭を悩ませることでしょう。

そのような本をまとめて引き取ってくれる業者もあるので、一切合切まとめて処理したい場合には、そのような業者を調べて利用するとよいでしょう。
大量の場合は、自宅まで引き取りにきてくれる業者もあります。

その際には、値段のつかないものを無料で引き取ってくれる業者もありますし、1冊ずつ査定して換金してくれる業者もあります。
本やCDの状態を見て、引き取ってもらう先を検討するとよいでしょう。

また、雑誌や週刊誌などは自治体の燃えるゴミの日に出すとよいでしょう。

図書館に寄贈という手も

故人が大事にしていた本やCDを少しでも社会の役に立てたいと思えば、地域の公共図書館や児童会館などに問い合わせて、どんな本やCDであるかを伝えて、必要かどうかを確認してみるのもよいでしょう。

本の中にヘソクリが隠れていることも

本棚におさまっている本や箱などは不用品だと判断する前に、必ず中身を確認しましょう。
大切なメモやヘソクリなどが見つかることもあります。
分厚い辞書から数十万円のヘソクリが見つかることも…!

衣類

洋服や着物などは好みもサイズもそれぞれなので、なかなか引き取り手がありません。
最終的には2つの処分方法があるのでご紹介します。

着たい服や着物がある以外は処分する

実際、親が遺した衣服を見ると、その量に驚かされることも少なくないでしょう。
誰でも、衣類はいつかきるかもしれないとなかなか捨てられず、タンスや押入れにしまい込みがちです。

基本的に親の衣服は子どもたちが自分で着たいと思うものを引き取る以外、なかなか引き取り手がありません。
親類や知人に引き取ってもらうにしても、押し付けはできませんし、もらってもらうとしたら礼儀として洗濯・クリーニングをしてきれいにしなければなりません。
つまり、引き取ってもらうにしても、結構な労力やお金がかかることになります。

まだきれいで古臭くもなく、誰が見ても捨てるのはもったいないと思えるような服以外は、きっぱりと捨ててしまうのも賢い判断です。

親の服なら保管も考える

年代が違えば好みが違うのも当たり前で、親の服も今の時点で着ることはないと思うかもしれません。
しかし、いずれ年をとって母親の年齢に近くなってきたときに親が遺した服を見ると意外に似合っているということもあるかもしれません。
親の服なら将来自分が同じ世代になるときに備えて、保管しておくことも考えてみてはいかがでしょうか。

役に立てるという方法

衣類を一気に大量に処分してしまうというのは最も簡単な方法です。
しかし、誰かに着て欲しい、少しでも役に立てたいという思いがある場合には、リサイクルショップに持ち込んだり、フリーマーケットに出すという方法もあります。
また、古い衣料を発展途上国の人々に役立ててもらうという活動をしている企業や自治体があります。
インターネットで調べたり、自治体に問い合わせなどして確認するとよいでしょう。

洋服や着物の処分方法

  1. 一般ゴミとしてゴミの日に出す
  2. リサイクルショップ、フリーマーケットに出す
  3. 海外に送って役立てる

写真や手紙

できるだけ短期間で済ませたい遺品整理の中でも、家に持って帰ってゆっくりどうするかを考えたいのが 写真手紙です。
故人のいろいろな想いを考えて、後で後悔することのないように写真、手紙の整理を考えましょう。

考える時間は故人への供養

もし、自分の大切にしていた思い出の写真や手紙を亡くなったからといって無下に捨てられてしまったら 、どのような気持ちがするでしょうか。

故人は、「迷惑をかけたくないから、残ったものは適当に捨てて欲しい」と言っていたかもしれません。
故人にとっては、死後にまで人に迷惑をかけるというのは避けたいことでしょう。

確かに、写真や手紙は、近親者でなければ引き取り手はいないので、そのまま処分するというのは仕方 がないことでしょう。
しかし、身内であるならば、故人の思い出と想いの詰まった写真や手紙は、すぐに処分するのではなく、いったん家に持ち帰って、残すか処分するか、ゆっくり考える時間を作りましょう。
その考える時間そのものが故人への供養になることでしょう。

デジタルでの保存も考える

今の時代はデジタルで保存するという方法もあります。

デジタルで保存すれば、写真やビデオ、手紙、年賀状、名刺、賞状などをきれいなままで保存して、見た いときに気軽に見ることができます。
パソコンを扱える人なら自分でできますし、もしできなければ、カメラ店などに問い合わせるとよいでし ょう。

アルバムは場所をとるという方は、はがして箱や袋など入れておくという方法もあります。
また、上記の通り、カメラ店などでデジタル化してもらって保存するのも良いでしょう。

処分してしまって、一番後悔するのは写真や手紙と言われます。
そういうことがないように、どのように処分するか、あるいは保存するかじっくり考えてみてください。

貴金属

ジュエリーや貴金属類は、衣類と同様に自分の好みや流行があり、人に譲るにしても若い人にはあまり喜ばれない傾向があります。
そのため、そのまま身に着けるというのは、なかなか難しいでしょう。
どうするかは、そのことも考慮して考えるとよいでしょう。

宝飾品や貴金属に関しては、次の3つの方法に分かれます。

  1. そのまま受け継ぐ
  2. リフォームする
  3. 買い取ってもらう

しかし、どの方法を選択するにしても、まずは、どれほどの価値があるものなのか、専門家に査定してもらうことをおすすめします。
その価値によっては、相続問題に発展することもあり得ます。

なお、宝飾品や貴金属と言っても、査定してもらってすべてが価値のあるものだとは限りません。
ジュエリーであれば、価値がつくのは、ダイヤモンドくらいで、それ以外のルビーやエメラルドなどの色石は驚くほど価値をつけません。

リフォームする

受け継ぐ場合は、自分の好みにデザインを変えられるリフォームという方法もあります。
宝飾店に相談してみましょう。
リフォームすることで、見違えるように素敵になったりしますし、もし親のものだとした場合は、ジュエリーには持っていた人の思い出や思いがこもっているものです。
身に着けていると、お守りのような気分で安心を得られるようになるということもあるかもしれません。

大型家具

部屋のなかにドンと構えるソファや食器棚、ベッドなどは大きく、処理が面倒です。
小さなものならば、処分の方法もすぐに思いつきますが、大きな家具となると大変です。
片付けの最初の段階で大型家具を処理することで部屋の中も気分も少しすっきりするでしょう。

ソファやベッドなどがきれいなら、親族の誰かがちょうど買い替えなどを考えていたりすれば、家具の引き取り先も決まりますが、そういったケースは稀です。
引き取り手がなく、処理をするということであれば、その方法は3つに分かれます。

  1. リサイクルショップ
  2. 粗大ゴミ
  3. 回収業者

まず、親族に引き取り手がいるかどうかを確認して、その後は、家具の状態を見て、使えそうならリサイクルショップを検討しましょう。
引き取り不可で運び出せる場合は自治体の粗大ゴミ、人手がない場合には回収業者に頼みましょう。

1.リサイクルショップ

使えそうなものであれば、リサイクルショップに問い合わせましょう。
引き取ってくれるかもしれません。

メリット

  • 家まで査定に来てくれる
  • 買い取ってくれる可能性がある

デメリット

  • 買い取りできない場合は、引き取り料金がかかる

2.粗大ゴミ

もう使えないと判断した場合は、粗大ゴミの収集日に合わせて出しましょう。
また、ノコギリなどで細かくして、一般ゴミの日に出すことも可能です。
住んでいる街の自治体に確認してみてください。

メリット

  • 小さくして一般ゴミに出せた場合、料金はかからない

デメリット

  • ゴミ収集日が決まっているので、都合のよい日にだせない
  • 外まで出さなくてはいけない
  • ノコギリなどで細かくする場合、労力がかかる

3.回収業者

処理することを前提に、大きな家具を動かせないとなれば、最初から回収業者に頼むことをおすすめします。
家具それぞれに回収料金がかかるので、あらかじめ確認しておくことが大切です。

メリット

  • 家に来てくれてそのまま持って行ってくれる

デメリット

  • 家具一つひとつの回収料金が異なり、たくさんあると結構な出費になる。

キッチン用品、食品

鍋やフライパン、冷蔵庫の中の食品など、一つ一つをチェックしながらの整理は時間がかかります。
キッチンの物は他の場所にある物より、いる・いらないが即座に判断が可能です。
それほど悩むことなく、手早く整理していきましょう。

冷蔵庫をチェックして、悪臭の原因になるものを先に処理して、次に開封済みのものも次々と処分します。
まだ開封されていない賞味期限のある食品、レトルト、瓶詰、缶詰以外はその場で手早く処分しましょう。

キッチン用品に関しては、新しいものかそうでないか、人にあげられる程度のものかあげられないものか、という判断で手早く整理します。
使用していた古い鍋などは自治体の分別ルールに従って捨てましょう。
炊飯器や圧力釜など、まだ新しいものはリサイクルショップに持って行ったり、人に譲ったり、ネットオークションに出す方法もあります。

生活雑貨

日常生活で使っていた生活雑貨は、使用途中か、未使用かを見て、使っているものは即座に排気することを基本にしましょう。
そうしないとなかなか処理が進みません。
使っていないものは、モノによって行き先を考えます。

日用品

開封済みのものは自分の家に持ち帰ったり、いらない場合は燃えるゴミに出しましょう。
未使用にものが大量にある場合には寄付を検討してみましょう。

化粧品

化粧品は、捨てる際には中身と容器を分けなければなりません。
それぞれの自治体による処理の方法を確認しましょう。
自治体によっては、クリームが入っているようなプラスチックの容器を燃えるゴミとして分類しているケースもあります。
その場合には、中身が入ったまま燃えるゴミとして処分できます。

洗剤

住宅用洗剤は、片付けの際に使いきってしまいましょう。
洗剤類は、捨てる際には中身を捨てなければなりません。
中身の液体の処理の方法は、それぞれの自治体に確認しましょう。

バス用品

洗面所にある歯ブラシやバスルームにある洗面器やイス、洗濯バサミやハンガーなども、自治体によってその素材別に分類が異なります。
確認しましょう。

医薬品

薬は処分が難しいものの一つです。
かかりつけの病院からもらったものか、市販の薬かによってその処分の方法は異なります。

市販薬

未開封の市販の薬であれば、その使用期限を確認した上で、持って帰る、人にあげる、ということを考えてもいいでしょう。
ただ、開封しているものは薬ということもあるので廃棄したほうがよいでしょう。

処方薬

病院から処方された薬に関しては、その病院に問い合わせて、その処理方法を聞きましょう。
そのまま廃棄してもかまわない薬もあれば、なかには劇薬に相当する強い薬もあります。
その場合には、病院に返却することを支持されることもあります。

介護用品

もし車イスやベッドがレンタル品なら、契約業者に確認して解約、返却の手続きが必要になります。
故人のものであるなら、リサイクル業者に買い取ってもらえるかを問い合わせてみるとよいでしょう。

3分でわかる!遺品整理でリサイクルする場合の注意点

介護用のおむつは、新品であれば寄付することも考えられますが、開封後なら、一般ゴミの日に出しましょう。

注射器

糖尿病の方が治療のために自分でインスリンを売っていた場合、使用済みの注射器などは、特別管理一般廃棄物に区分されるので、病院に確認するようにしましょう。

デジタル遺品

パソコンやスマホなどに残った故人の情報を管理するデジタル遺品関連のサービスが広がっています。
デジタル遺品サービスとは、遺族の依頼で故人が残した情報を取り出したり、削除したりできるサービスのことです。
故人が契約していたインターネットの有料サービスの解約や家族が写った写真を取り出すといったニーズに応えています。

デジタル遺品の問題

総務省によると、インターネットの利用人口は2013年には1億44万人もいます。
利用率を見ても、60歳代で約70%、70歳代で約50%もあります。

ネット上には、ウェブの閲覧履歴、メールの送受信、ツイッターやフェイスブックなどのSNSの利用など、日々膨大な個人情報が蓄積されています。

このような故人が利用していたパソコンなどの中に眠っているデジタル遺品をどうすべきかというのは大きな問題です。
ログインIDやパスワードなどは、基本的には利用者本人しか知らないものなので、本人が亡くなってしまうと、退会、データの削除が簡単にはできません。

そのため、ネット関連の終活の必要性も叫ばれ、ヤフーなどデジタル遺品のサービスを開始しています。

日本PCサービス

日本PCサービスは、遺族の依頼を受けて故人のパソコン上の情報を処理するデジタル遺品サポートサービスを行っています。
葬儀専業最大手の燦ホールディングス傘下の公益社と組み、関西の2府4件でサービスを提供しています。

公益社では、遺族から、故人は利用していたデジタル機器のパスワードがわからない、あるいは、故人名義のネットバンキングやネット証券などの口座を解約したい、という要望を受けることが多く、公益社は、葬儀場でサービスを周知します。

主なサービスの内容は、

  • パソコンのログインパスワードの解除
  • データの取り出し
  • データの削除

んどです。

料金は、サービスによって異なりますが、自宅に訪問してパスワードを解除する場合には、税別20,000円です。

データサルページ

データサルページは、データ復旧サービスを行っている会社です。
データサルページには、スマホなどに残された写真データを抽出して欲しいなどの要望が多く、デジタル遺品整理サービスLxxE(ルクシー)を提供しています。
個人のプライバシーに配慮して、家族が一緒に写っている写真など特定の条件で抽出することもできます。
また、SNSのアカウントを削除する申請のやり方なども指南しています。
ただし、自分自身が死後を想定して利用を申し込むデジタル終活関連のサービスは苦戦しているようです。

ヤフー

ヤフーは2016年3月に、2014年に始めた終活関連サービスヤフーエンディングのなかで、利用者が死亡した場合に有料サービスの課金停止やメッセージボックスのデータ削除などをする生前準備機能を終了しました。

これは、利用者が想定を下回り、目標に届かなかったことが要因のようです。
他社の類似サービスも相次ぎ終了しています。まとめ

デジタル遺品関連のサービスを見てみると、生前に自分の死亡に備えて準備するサービスに関してはなかなか普及せず、各社苦戦しており、サービスの終了も続いています。
一方、切実なニーズがある遺族向けのサービスは普及しそうです。

価値のあるものはリサイクル・リユースしよう

遺品整理をするなかででてきた不用品で、状態のいいものはリユース(再利用)がおすすめです。
すべて廃棄するのではなく、まだ使えそうなものは再利用できないか相談してみましょう。
リサイクル業者を利用して、価値があると判断された不用品はリサイクル業者に買い取ってもらいましょう。
思わぬ値がついて得をすることもあります。

また、家電やパソコンなどは、リサイクルをする上で、法律を順守する必要がありますので、事前に確認しておきましょう。

粗大ゴミの中でも、タンスや食器など、まだ捨てるのにもったいないと思えるようなものは、リサイクルショップに問い合わせてみましょう。
リサイクル業者を選択するメリットとしては、不用品を買い取ってくれることです。
捨てなければいけないと思っていたもので思わぬ得をするかもしれません。

新しく買った家電ならリサイクルショップで買い取ってもらえます。
一方で、数十年以上前のレトロな家電なら、インテリアとしてアンティークショップで買い取ってもらえる可能性もあります。
うまく買い取ってもらえれば、遺品の処分費用をかなり浮かせることができます。

リサイクル・リユースを行えるのは古物商許可を持っている業者だけです。
もし検討されるのであれば遺品整理士に相談してみましょう。

不用品が多ければ自宅まで引き取りを依頼する

自分で持ち込めるだけの量なら問題ありませんが、もし大量にある場合には、業者に直接自宅まで引き取りに来てもらいましょう。
自宅まで引き取りに来れるかどうか何軒かのリサイクルショップに問い合わせてみましょう。
ここで大きく粗大ゴミを整理することができれば、部屋の中も少しは動きやすく、整理しやすくなることでしょう。

リサイクル・リユースのメリット

処分費用が下がることがある

廃棄する量を減らして、リサイクル・リユースに回すことで、費用が軽減されることがあります。
もちろん時と場合によってその額の増減はあります。
ただし、リサイクル・リユースに回さない場合と比較して20%~30%負担額が下がることがあります。

環境問題に貢献できる

地球全体の課題と言われるゴミ問題ですが、日本においてもあと10年ほどで再処理施設がいっぱいになると言われています。
むやみにすべてを処理するのではなく、リサイクル・リユースの仕組みを活用しましょう。
必要としている方に使ってもらうことで、極力ゴミを出さないという環境問題に貢献でき、循環型社会の形成に少しでも寄与することができます。

リサイクルでお金になるもの

遺品整理の際にリサイクルに出して換金でいるものはたくさんあります。

家電製品の一例

ブラウン管テレビ / 液晶テレビ / 冷蔵庫 / 電子レンジ / 掃除機 / 洗濯機 / 乾燥機 / デスクトップパソコン / ノートパソコン / エアコン / 扇風機 / ミシン / カメラ / 液晶モニター / 金庫

家電製品以外の一例

古着 / 着物 / 食器 / ぬいぐるみ / 人形 / 車椅子 / 絵本 / ベビーカー / おもちゃ / ラジコン / 自転車 / 文房具 / 鞄 / アクセサリー

リサイクルを上手く活用することで、遺産整理にかかるコストを下げることができます。
詳細はこちらのページもご確認ください。

3分でわかる遺品の買取!1円でも高く買い取ってもらう方法

リサイクル業者に依頼するコツ

まとめて査定してもらう

リサイクル業者に買取を頼もうという時には、これは買い取ってもらえるだろうか?と思うものも含めて、遺品がある程度の量になった状態で連絡して、まとめて査定してもらうのがおすすめです。

このような方法であれば、もし単品で値段がつかなかった場合でも、まとめて引き取ってもらえることがあります。

査定の前に事前にキレイにしておく

買い取ってもらおうとする遺品はできるだけキレイにしておきましょう。
キレイか汚れているかで査定額は変わってきます。

できるだけ早く整理する

モノの価値は時間が経つほど下がっていきます。
リサイクルを考慮すると、早く整理を始めるにこしたことはないでしょう。

電化製品の処理は家電リサイクル法を順守する

電化製品は、新しいものなら遺された人で使ったりできます。
しかし、もし捨てるということになれば家電リサイクル法という法律を順守して処分しなければいけません。

ゴミを処分するのにもお金がかかる時代になっています。
分別を間違えて不適切に処分すると、罰金刑等に課せられることもあります。
家電や大型家具などの処分方法には気をつけましょう。

家電リサイクル法の対象になっているものは、購入した店で引き取ってもらうのが一番です。
なので、まずはお店に問い合わせましょう。
自治体や回収業者に回収を依頼する方法もありますが、いずれの場合にも、リサイクル料が必要になります。

家電リサイクル法には、家電リサイクル法と小型家電リサイクル法の2つがあり、それぞれに対象となっているものがあります。

家電リサイクル法の対象

  • テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • エアコン
  • 洗濯機・衣類乾燥機 など

テレビやエアコン、冷蔵庫、洗濯機などリサイクル品に指定されているものは、家電量販店や電気店に引き取りを依頼しましょう。
引き取ってもらう際には費用がかかりますので、その点も確認しましょう。

電気店に引き取りを依頼する以外にも、市区町村に問い合わせたり、指定引き取り場所に持ち込む方法もあります。
回収をしてもらうには家電リサイクル券の記入が必要となります。

小型家電リサイクル法の対象

  • 携帯電話
  • デジタルカメラ
  • ゲーム機
  • 時計
  • 炊飯器
  • 電子レンジ
  • ドライヤー
  • 扇風機 など

携帯電話やデジタルカメラなどの処理方法

携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電には、金や銅などの有用金属が多く含まれる一方で、鉛などの有害金属も含みます。
そのため、不要になった小型家電の回収・リサイクルを推進するために小型家電リサイクル法がスタートしました。

具体的な対象品目や回収方法に関する詳しい情報は、市町村に確認しましょう。

なお、携帯電話やPHSは専売店においても回収していますし、公共施設やスーパー・家電販売店などに、専用の回収ボックスを設置していることもあります。

パソコンは法律に基づいてリサイクルする

パソコンは個人情報等が入っていて、遺品として処分が難しいものの1つです。
現在、パソコンの処分は資源有効利用促進法に基づいて、回収・リサイクルする仕組みになっています。
自治体では、回収・処分はしてくれません。
平成13年から資源有効利用促進法に基づいて、パソコンはメーカーによる回収・リサイクルが義務付けられるようになりました。
回収して資源に戻るまで、パソコンメーカーが責任を持って行ってくれます。

回収されたパソコンは、国の指定を受けたパソコンメーカー指定の再資源化センターで情報の漏洩を防ぐために、ハードディスクを破壊して、金属などの資源に戻ります。

パソコンに関するリサイクル対象品と対象外

リサイクル対象

  • デスクトップパソコン
  • ノートパソコン
  • ディスプレイ一体型パソコン

リサイクル対象外

  • キーボード
  • マウス
  • プリンター

これらは自治体のゴミ収集日に出すことができるので、分別の仕方や出し方などは出す前に確認しましょう。

回収・リサイクルの料金

PCリサイクルマークがついているパソコンは、新たに回収・リサイクル料金負担の必要はありません。
ただ、マークの付いていないパソコンは、排出時に料金が必要となりますので、こちらをご参考ください。

家庭系リサイクル :: PC3R

パソコンの処理の注意点

パソコンの処理が面倒だからと言って、不確かな廃棄業者にリサイクルの依頼をするのは避けましょう。
海外に転売されて、データを復元されて、悪用されるケースもあります。
注意しましょう。

遺品整理を業者に依頼する場合

遺品整理は、専門業者に依頼することも可能です。
遺品整理は身内だけで行いたいと思う方も多いでしょう。
また、できることなら、家族や親族で行った方がよいでしょう。

ただ、一人暮らしの人が無くなった場合には、家財道具など、家全体を整理しなければなりません。
離れた実家の整理をするときは、何度も足を運ぶ手間と労力がかかります。
そのほか、物が非常に多いという場合や時間的に余裕がないということもあるかもしれません。

実際、地方で一人暮らしだった親が死亡して親の家を処分する場合などに、家の片付けを業者に依頼するケースが増えています。
遺品整理士への依頼や遺品整理のサービスの利用を検討して損はないでしょう。

また、業者に依頼すれば、遺品のなかで売却できそうなものは買い取ってもらうこともできます。
遺品をお金に換えるなんて…と抵抗のある方もいるかもしれませんが、処分をするだけでもお金がかかるケースもありますので、売却することで遺品整理の負担につながることもあります。

遺品整理業者に頼むべき3つの理由

遺品整理業者はいったい何をしてくれるのか、すべてを理解している方は少ないでしょう。
しかし、今の時代、遺品整理業者の存在価値が大きくクローズアップされています。

時間や労力のかかる遺品整理という大変な作業を、遺族に代わって心を込めて行ってくれることは、遺族にとって大きな助けと安心になります

故人の思いがつまっている遺品の整理は、本当は身内や親族がするのが一番よいでしょう。
しかし、なかなかそうもいかないのが遺品整理の現実です。
なぜなら、次のような理由があるからです。
1つでもあてはまる方は、遺品整理士への依頼を検討しましょう。

理由①:体力的につらい

片付けなくてはいけない物は、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ソファなど、重いものから、食器などの細かいものまでさまざまです。
また、高いところのものや低いところのものまでたくさんあります。

しかも、テレビや冷蔵庫などは家電リサイクル法で処分して、その他の電化製品や家具などは別の方法で処分しなければなりません。

このようなことを高齢の方が少人数で行うことは、非常に大変です。
足腰が痛くてできそうにないという人もいるでしょう。
自分でやろうとした結果、ケガをしたり、途中でぎっくり腰になったりしかねません。

理由②:距離が遠い、親類縁者がいない

住んでいるのは東京だが実家は地方であったり、実家近くに親戚がいるが疎遠で片付けを頼みづらい、といった話はよくあります。
遠くて、どうしても行けないのです。
そんな悩みのある方は遺品整理業者に依頼します。

平日は仕事をしていたり、他のことで忙しく、実家にいけても土日のどちらかという人が遺産整理をすることはとても大変です。
また、往復の交通費や回数を考えると遺品整理士に依頼したほうがリーズナブルという方もいるでしょう。

理由③:精神的につらい

初七日を過ぎたり、四十九日を目処に遺品整理士に依頼する遺族は多くいます。
そのなかに、精神的につらく、その時点でもなかなか死を受け入れられずに、片付けをすることができない、という方がいます。
つらくてとても遺品整理ができないのです。

実家が持ち家であっても税金がかかり、賃貸の場合には片付けをしないと家賃がかさみます。
それでも、遺品整理の想い腰が上がらない。

そんな場合には、遺品整理のプロである遺品整理業者に任せることをおすすめします。

遺品整理士とは?

遺品整理士とは遺族に代わって遺品整理を行う専門家のことです。

かつて、遺品整理は形見分けなどのかたちで、遺族の間で行われていました。
しかし、時代の変化などによって、遺品整理をビジネスとして代行する遺品整理業者が増えてきました。
遺品整理を、法律に則ったかたちで行い、遺品整理の取り扱い手順を理解して、心をこめて遺品の整理ができるのが遺品整理士の仕事になります。

専門的な知識はもちろんのこと、故人への畏敬や感謝、家族への配慮を持って業務を行うプロです。
プロならではの遺品整理の取り扱い手順や法規制の知識も豊富で信頼できることでしょう。

遺品整理士の仕事

実際に何をどのようにしてくれるかというと、大きく分けると次の5つです。

  1. 遺族に聞きながら故人のものを「必要なもの」「不要なもの」に分けていく
  2. 片付けが済んだ後に部屋を掃除する
  3. 「不要なもの」に判断されたものを遺族に代わってリサイクル業者などに査定依頼をする
  4. 不要なものを搬出する
  5. 不用品を搬出して地域の自治体のルールに従って処分する

この一連の作業を依頼者の立場に立って、故人を偲びながら心をこめて行うのが遺品整理士の仕事になります。

その他、ハウスクリーニング、仏壇や人形等の供養、家財道具の預かり、消臭・消毒、業者によっては故人宅の解体や売却なども行ってくれます。
これらすべてに対応してくれる遺品整理士はとても頼りになります。
そして、時間や労力のかかる遺品整理という大変な作業を遺族に代わって心をこめて行ってくれることは、遺族にとって大きな助けと安心になることでしょう。

整理業者に頼んだとしても、きちんと作業が行われることによって供養になりますし、心身の負担も減らしてくれます。
実際に依頼した方々のなかには、「ここまでやってくれるとは思わなかった」「心をこめて行ってくれているのがわかり、とてもありがたかった」という声がたくさんあります。

この遺品整理士を中心に片付け全般を行ってくれるのが遺品整理業者です。

他の業者との連携もする

遺品整理を1人の遺品整理士もしくは1つの遺品整理業者で、上記の一連の作業をすべてできるとは限りません。
一社ですべてを行っている遺品整理業者もありますが、他の数々の優良業者と連携する遺品整理士も多々あります。

例えば、貴金属などの査定のノウハウがない場合には、遺品整理士が信頼している業者に依頼したり、廃棄のための資格や技術を持っていない場合には、遺品整理士が信頼できる処分業者に任せたりします。

もし、業者に依頼する場合には、必ず最初の問い合わせの際に

  • 何をやって欲しいか
  • どこまで片付けて欲しいか

も明確に伝えるようにしましょう。

遺品整理士認定協会が発行する「遺品整理士」の資格は、遺品整理を専門でやっている業者はもちろんのこと、葬儀社、古物買取業者、便利屋、廃棄物処理業者、解体業者などもその資格を有している場合があります。

それぞれの会社がそれぞれの提携業者を持って、依頼主に満足いくサービスを提供している場合が多いです。

遺品整理士になるには?

遺品整理ということに注目が高まるにつれて、遺品整理士になりたいという方は増えています。

遺品整理士は、遺品整理士認定協会が資格を付与しています。
受講資格は特にありません。
通信制の講座では、大学教員や弁護士、宗教家などの専門家が講師となった専用のDVDとテキストを使って2ヶ月程度学習します。

認定を受けるには、廃棄物処理法やリサイクルなどの知識の確認と、孤独死した故人の遺品整理といった具体的な対応などの設問にレポートで回答します。

法令の遵守、倫理観、遺族を思いやる気持ちに重点を置いて資格の認定がされますが、モラルやマナーの意識の高さが求められ、全員が遺品整理士になれるというわけではありません。
遺品整理士に求められるのは、遺品というものの片づけだけではなく、故人と遺族の想いを整理する手助けが大切で、高い倫理観や思いやりが求められています。

現在、北海道から沖縄まで全国1万1000人以上が受講しています。
これからまずます遺品整理という仕事は求められることから、関心のある方は学んでみるとよいでしょう。

遺品の行き先

形見分け品は、送り先に届けます。
人形などは、僧侶による合同供養に依頼できます。
リサイクル品として販売、寄贈する場合もあります。
そのほかは、正規廃棄物業者へ引き渡して処分します。

遺品整理と相続

遺品整理が始まると“相続”という問題も発生します。
故人が住んでいた家が持ち家であった場合には、相続の対象になるため、相続の意思を表明しての手続きも必要となります。
そのため、ゆっくり遺品整理をするというわけにもいきません。

親族が多い場合には、相続内容で揉めることもありえます。
たとえ、エンディングノートがあってもエンディングノートには法的拘束力は無く、その遺志を遂行できるかはその内容次第になります。
エンディングノートではなく、遺言書に相続について記されていればよいですが、遺言書を残している人ばかりでもありません。

そのため、家を片付けるとなれば、さまざまな意見や利害も発生して調整は大変です。
思い出の品をどうするか、形見分けをするのかなど、スムーズにできなくなります。
さらに、兄弟姉妹が親の他界に伴う遺産整理で仲違いしてしまうこともあります。
なかには、身内同士で揉めてしまった結果、裁判や調停に発展することもあるでそう。

利害関係によって揉めてしまうような気がかりが残らないように、片付けをする前に関係者間でしっかり話し合う必要があります。

遺品整理の心構え

もし、突然親や親族が亡くなり、その遺品整理をしなくてはならないとなった場合、まず、どのように感じるでしょうか。

  • 遺品整理なんで時間もかかるし、たいへん
  • 他にも兄弟がいるのに、なぜ私がしなければならないの

もし、このような思いがあったなら、気持ちを切り替えて、遺品整の片付けはストレスではなく、大切な時間と考えましょう。

ストレスとは、我慢する、嫌々する、心身ともに疲れる、というようなことから起こる心へのダメージです。
気持ちは持ちようで、プラスにもマイナスにもなります。
ましてや大切な親や身内の人生の片付けです。
ストレスなく乗り越えましょう。

例えば、親なら子どもに迷惑をかけたくないという思いが強く、ほとんどの親は子どもとの同居という選択はしません。
しかし、徐々に歳を取って、身体が自由に動かなくなったとき、別々で暮らしたいというのは本心でしょうか。
高齢になって心細くなった時に、子どもがそばにいれくれることを望まない親はいないでしょう。
それを最期まで子どもには迷惑をかけたくないという思いから、親は二人、もしくは一人で暮らしていきます。

遺品整理は、親が最期に子どもにかける初めての迷惑かもしれません。
そして、子どもにとっては親にしてあげられる最後の親孝行です。
そう考えて、遺品整理の時間をかけがえのないものとして、最後の時間を大切に過ごしましょう。

終活の一つ:生前整理

メディアでも「終活」という言葉が多く取り上げられるようになっています。
これは人生の終わりのための活動の略で、人生の最後を迎えるにあたって行うべきことを総括したものです。

終活が注目され始めた当初は葬儀や墓など人生の終焉に向けての事前準備という意味で使われていました 。
しかし、最近では、人生の最後を考えることを通じて自分らしく生きるための活動として用いられるこ とが増えています。
この終活の一つとして挙げられるのが生前整理です。

今後の人生を快適に過ごすためにするのが生前整理です。
財産をまとめて不用品を処分することが、遺された家族への負担を減らすことになります。

生前整理とは?

生前整理は財産も含めて身の回りの整理をしておくことです。

以前は、家や土地を誰に譲るのか、名義やお墓をどうするのかといった相続に関わる対策や身辺整理が中 心でした。
しかし、近年では、人生の節目のあとに新しい生活を快適に過ごすための整理が注目されるようになりま した。

核家族化や高齢化が進む中で、遺された親族が遺品整理を行うことによる負担は増加しています。
いまや生前整理は非常に大切な終活と言えます。
親が元気だと生前整理について話しにくいという方もいるかもしれませんが、家族だからこそ切り出せる ことなので、時間をかけて話し合いましょう。

生前整理を親と上手に話し合うための手順

モノを大切にした親の世代は、モノを捨てられず、生前整理を渋ることがあります。
次のような点に注意して、親の気持ちを尊重しながら、じっくり話し合いましょう。

  1. 世代間でモノの価値観が違うことをわきまえて、頭ごなしには意見を否定しないようにしましょう。
  2. 何にこだわりがあるか根気よく聞き出す
  3. 過去の思い出を大事にしてもらいながらも。これからの生活を楽しみにしてもらう。

長い人生をともにしてきたものには愛着があって、親自ら処分するのは難しいものです。
生前整理はこれまで生きてきた証を捨てるわけではなく、今後の生活を快適にするためということを念頭 に話し合いましょう。

生前整理の進め方と注意点

長年使用した家財道具の必要・不必要の判断は難しいものです。
しかし、元気なうちになるべく不用品を処分して、身辺だけでなく、気持ちも軽やかにして新しい人生を 楽しみましょう。

生前整理をすると思い立っても「何から手をつけていいのか分からない」と感じる方も多いでしょう。
生前整理の必要性は理解していても、暗いイメージがつきまとい積極的になれないかもしれません。
そのような場合には、自分の死後の整理ではなく、これからの生活のための整理という気持ちで取り組み 、懐かしい思い出に浸りながら片付けると、人生の振り返りにもなり、楽しみながら生前整理を進められ るでしょう。

①必要なものと不要なものを分ける

これからの生活を快適に過ごすためにも、なるべく不用品は処分しておきましょう。
しかし、長年使用した家財道具や衣類などを必要・不要と判断するのは難しいことです。
そのような場合

  • 長い間使用していないものは捨てる
  • なくても生活に支障がないものは捨てる

というように自分のなかで条件を設定して、必要・不要の判断をしていきましょう。

また、一度不要と判断したものには未練を残さないという思い切りも大事です。

②思い出の品を整理する

一番難しいのは思い出の整理でしょう。
家族のアルバムや記念品、土産物など、人生の歴史が長いほど思い出の品は多いことでしょう。
ただ、本人が使用していものを、遺された家族が使用することはまずありません。
まずは、ダンボール1~2箱に収まるように整理するなど目標を立てるとよいでしょう。
大きくてかさばる思い出の品は写真に残して保存しておくと、時折思い返すこともできますし、整理も容易になります。

③財産をまとめておく

金融資産・不動産などの重要書類をまとめて、一覧表を残しておきましょう。
また、借入金や債務保証の内容などマイナスの財産も相続財産となります。
遺された家族の負担を減らし、相続のトラブルにならないためにも、財産はなるべくまとめておきましょう。

生前整理も遺品整理士に頼ろう

生前整理は生きているうちから人生の整理をして、これからの人生を楽しむための準備という考えが広まってきています。
そのため、幅広く片付けのノウハウのある遺産整理士がサポートするケースも増えています。
積極的に遺品整理士を頼ってみましょう。

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