3分で分かる!献体や臓器提供の手続き

本人と家族の希望が研究や臓器移植で他の人の未来を変えることもあります。

臓器提供について知りたい方はコチラをお読みください。

献体

献体とは?

献体とは、医学や私学の大学での教育・研究に役立たせるために遺体を提供することです。
人体解剖学の実習など教育や研究に役立てるために、大学の医学部・歯学部に、自分の遺体を無条件、無報酬で提供します。

高い技術の医師・歯科医師を社会へ送り出すために、死後に自分の肉体が解剖学の実習用教材となることを了承し、遺族が故人の遺志にそって遺体を医学部・歯学部の解剖学教室などに提供します。

献体を行う場合の主な注意点

献体の登録時には、家族全員(2親等以内の配偶者、親、子、兄弟姉妹など)の同意が必要となり、さらに、本人の死後に遺族の一人でも反対すれば献体は実行できません。

また、遺体は、解剖学実習後に火葬されて返還されますが、遺体が遺骨となって大学から戻ってくるまでに1~3年の期間がかかるなど、献体にあたっては、事前に家族間で話し合っておくことが何より重要となります。

献体の手続き

献体は生前に手続きをしておく

献体は生前に献体登録をしておきます。
献体をの望む人は献体篤志家団体や日本篤志献体協会か、住民票のある地域の医科・歯科の大学に、名前を登録しておく必要があります。
送られてきた所定の申込書に必要事項を記入して、署名捺印をした上、返送すると登録が完了して、会員証(献体登録証)が届きます。
会員証には、献体先の大学名と死亡時の連絡方法などが書かれています。
不慮の事故にそなえて、常に身につけておくようにします。

家族の献体への理解と同意が重要

本人が希望して生前に献体登録をしていたとしても、死後に家族の同意が得られなければ実際に故人の遺志を実行することはできません。
家族の中に1人でも反対する人がいると献体はできないので、登録する際には家族全員の意思を確認して、同意を得ておきましょう。
同意を必要とする家族は、配偶者、親、子、兄弟姉妹となります。
書類記入時には家族の同意の印も必要になりますので、このときにしっかりと話し合い理解を得ましょう。

臨終後の手続き

献体は遺族の同意が必要となりますが、故人が生前に大学や献体篤志家団体などに登録していた場合は、臨終後にその意思に従って手続きを行います。

故人が献体の登録をしていた場合は、献体登録証に知るされた大学に連絡し、遺体を移送する日時などを相談します。
献体は死後48時間以内が目安とされています。
そのため、通夜・告別式をすませてからの移送も可能です。
その後は大学に移送されます。

献体後、火葬され、遺骨となって遺族に返還されるまでには大学によって差はあるものの、通常1~3年ほどかかります。

手続きの流れの例

  1. 臨終後に大学(医科および歯科)または献体篤志家団体に連絡する
  2. 通夜、葬儀・告別式を行う
  3. 出棺後に大学に遺体を搬送する
  4. 1~3年後に遺骨となって遺族の元へ届く
  5. 遺骨の埋葬、法要などを行う

献体の問い合わせ先

公益社団法人 日本篤志献体協会

臓器提供

献体以外に死後に自分の身体を社会のために役立てる方法として臓器移植があります。

臓器提供とは?

臓器提供とは、脳死後あるいは心臓が停止した死後に、移植を待つ人に健康な臓器を提供することです。

平成9年(1997年)に制定された「臓器の移植に関する法律」で定められている臓器提供には、脳死後と心停止後の2つのケースがあり、提供できる臓器に違いがあります。
この法律は平成22年に一部改正され、本人の意思が不明でも、家族の承諾があれば臓器提供が可能になりました。
また、15歳未満でも脳死後に臓器提供ができるようになりました。

脳死後に提供できる臓器

心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、眼球

心停止後に提供できる臓器

腎臓、膵臓、眼球

家族が同意すれば移植できる臓器

「臓器移植法」で規程されていない皮膚、心臓弁、血管、耳小骨、気管、骨

臓器提供の手続き

故人が臓器提供を希望していた場合やエンディングノート・保険証などに記していた場合、臓器提供意思表示カードを持っていた場合には、医師や登録団体にすみやかに連絡する必要があります。

ただし、遺族の同意も必要です。
個人の意思は尊重したいものですが、遺体を傷つけたくないなどと思う場合は、拒否することもできます。

遺族の承諾を得た後に、法律に基づいた検査で脳死判定が行われて、複数の医師によって脳死と判定されて初めて臓器提供が可能となります。

臓器の摘出は、手術室で行われ、遺体は清められて遺族に戻されます。

臓器提供意思表示カード(ドナーカード)

臓器提供の意思のある人は臓器提供意思表示カード(通称:ドナーカード)に記入をして臓器提供の意思を示します。

臓器提供意思表示カードは、市区町村役場、病院、保健所、郵便局、ハローワーク、運転免許試験場、免許更新ができる警察署、一部コンビニエンスストアなどで入手できます。
また、運転免許証で表示することも可能です。
15歳以上であれば記入できます。

公益社団法人日本臓器移植ネットワークのウェブサイトからも意思登録できます。

臓器は「具体的な名称」で特定されなければならず、もし必須項目に1ヵ所でも記入漏れがあれば、完全な意思表示とみなされません。

臓器提供の問い合わせ先

公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク

角膜提供の問い合わせ先

(財)日本アイバンク協会

(社福)読売光と愛の事業団

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