3分でわかる!葬儀・告別式の流れと葬儀・告別式にかかる時間

葬儀と告別式は続けて行われるため、参列者も葬儀の開始10分前までには受付をすませて、席に座ります。

葬儀・告別式にかかる時間

葬儀・告別式にかかる時間は、約1時間半です。

葬儀・告別式の流れ

葬儀・告別式は、宗派や規模によって多少の違いはありますが、次のような流れになります。

葬儀・告別式の流れの例(仏式)

葬儀の流れ

遺族・参列者着席

喪主、遺族のほか参列者が入場します。
喪主、遺族、親族は定刻の10分前に式場に入って席についておきます。
その後、葬儀委員長、世話役、一般の会葬者が席に着きます。

僧侶入場

参列者が着席したら、僧侶の待つ控え室に世話役が迎えに行き、式場へ案内します。
僧侶が入場(入堂)するときには、一同は起立するか、軽く頭を下げるようにします。

開式の辞

「ただいまより、故○○殿の葬儀をとりおこないます」と司会者より挨拶します。

読経と引導

僧侶が読経して、故人に引導を渡します。
読経は、宗派によって異なりますが、おおよそ30分~40分程度です。
仏式の通夜や葬儀で、僧侶がお経を上げているときに席を立ったり、周りをキョロキョロ見たり、他の人と会話したりするのは慎みましょう。

引導とは、死者を悟りの世界(仏の道)へと導くことです。
引導を渡す作法は宗派ごとでことなります。
また、葬儀にかかわる僧侶のなかで、最も位の高い僧侶のことを導師と呼びますが、この導師によって引導が渡されます。
葬儀で最も重要な部分です。

弔辞の拝受

弔辞を読み、祭壇に供えます。
司会者より、○○殿と弔意を依頼した人の名を読み上げて、弔辞が捧げられます。

弔電紹介

弔電は、司会者が読み上げます。
弔電は全文を紹介するのは数人分にとどめて、あとは氏名だけを読み上げるか、届いている枚数を紹介します。

なお、弔辞の拝受、弔電の紹介を行わない場合もあります。

焼香

僧侶が焼香したあと、読経のうちに僧侶もしくは司会者の合図により、喪主から順に焼香をします。
葬儀と告別式を一緒に行う場合、僧侶の焼香に続いて、喪主、遺族、近親者が焼香をしたあと、一般会葬者の焼香となります。
友人、知人は席順または到着順に焼香し、喪主と遺族は黙礼を返します。

閉式の辞(僧侶退場)

喪主と遺族は起立し、司会者が葬儀の終わりを告げます。
そして、引き続き、告別式に入ります。
休憩を取る場合、僧侶はいったん退場します。

告別式の流れ

僧侶の入場、開式の辞

僧侶が再び入場してきます。
着席後、司会者が開式の挨拶を行います。

一般会葬者の焼香

遺族は会葬者のほうに向き直り、焼香をすませた会葬者に黙礼します。

僧侶退場

会葬者の焼香が終わった後、僧侶は退場します。
会葬者は一礼して見送ります。
いすのときは起立します。

接待係は、控え室で僧侶を茶菓子などでもてなします。

喪主挨拶

喪主または遺族代表などが会葬の礼を簡単に述べます。
この挨拶を省略して、出棺の際の挨拶だけを述べることもあります。

閉式の辞

司会者により閉式の辞が述べられます。
また一般会葬者に「出棺の準備ができますまで、控え室でお待ちください」という案内も行います。
告別式は終了となります。

このあとは、出棺準備へと続いていきます。

葬儀・告別式のタイムスケジュール例

10時開始の場合は、次のようなイメージになります。

  • 9:00~9:30 受付の開始
  • 9:30 僧侶の到着
  • 9:45 遺族、近親者の着席
  • 10:00 僧侶の入場、開式の辞、読経(引導)、弔辞拝受、弔電拝読・奏呈、焼香、僧侶の退場、喪主の挨拶、閉式の辞
  • 11:00 出棺

弔辞拝受、弔電拝読・奏呈

弔辞拝受、弔電拝読・奏呈は、小規模の葬儀では省略することもあります。
読経後、司会者からのアナウンスによって弔辞、弔電の紹介がされます。
されぞれ読み終えたあとは祭壇に供えられます。
会葬者を優先する意味で、弔電拝読・奏呈は、僧侶退場の後に行う場合もあります。

焼香

その後、読経が再開されると焼香です。
焼香は、一人ずつ祭壇前で行うため、順番をあらかじめ決めておきます。
焼香の順は基本的に通夜と同じで、席次の順に行います。

葬儀での焼香順をめぐるトラブルも少なからずありますので、喪主を中心に事前に調整しておきましょう。
地域によっては名前を読み上げる指名焼香や、盆に載った香炉を回していく回し焼香もあります。
名前を読み上げる指名焼香の際に、漏れのないように注意しましょう。

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僧侶の退場、喪主の挨拶

僧侶が退場したあと、喪主が参列者に向けて挨拶します。

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司会者が閉式の辞を述べて、葬儀・告別式は終了となります。

出棺

出棺の際は、手を合わせて静かにお見送りしましょう。

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葬儀・告別式の当日準備

喪主の心構えと仕事

喪主をはじめとした遺族は、葬儀・告別式の準備には通常加わりません。
世話役や葬議社の人に必要に応じて指示を出しながら、準備を任せてしまうのが基本です。

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ただ、喪主は葬儀での席次の確認、供花を置く場所、弔辞や弔電の順といったことに落ち度がないように十分な配慮をする必要はあります。
葬儀当日に届いた弔電にも必ず目を通して、内容や差出人によっては紹介リストに加えます。

また、喪主や遺族・親族は早めに喪服に着替えて、葬儀の始まる前には席について、会葬者を迎えます。
通常、喪主は出棺時に会葬お礼の挨拶をします。
挨拶の内容を簡単でよいので考えておく必要があります。
ただ、規模の大きな式やすでに火葬がすんでいて出棺が行われない場合などは、葬儀・告別式の最後に行います。

司会者の心構え

葬儀・告別式は、故人の霊を弔う厳粛な儀式です。
そのため、スムーズに終えることが大切です。
式を滞りなく進めるため、司会者は事前に遺族の希望をよく聞いて、焼香の順序や弔辞をお願いしている方がどういった人なのかなど、細かい点までよく確認しておきます。

遺族や弔問客は悲しみで胸がいっぱいですが、司会者はそのような中で冷静に行動することが求められます。
沈痛な面持ちで、落ち着いた話し方をするよう心がけましょう。
ゆっくりと間をとりながら、落ち着きのある低めの声で話します。
感情にとらわれたり、変に干渉をそそるような言葉をつかったりすることは避けましょう。
また、司会者がキョロキョロと落ち着きのない態度であったり、饒舌であったりしてもいけません。
言葉を飾り立てたり、弔辞や弔電に感想を述べたりする必要はなく、両手は前であわせておき、身振り手振りで話すこともせずに、司会に徹します。

また、喪主、遺族、親族、葬儀委員長の名前や会社名、肩書きなどは絶対に間違えることのないように事前に調べてメモしておくなど、正しく読み上げられるようにしましょう。

司会者の挨拶例

開式の挨拶と入場案内

文例1

これより葬儀が始まります。
ご参列の方々は式場にお入りになり、ご着席ください。
本日のご導師様は○○家の菩提寺○○山○○寺住職○○師でございます。

文例2.もう少し丁寧にする場合

本日、ただいまより、故○○殿の葬儀をとり行います。
ご参列の方々は式場にお入りになり、ご着席ください。
本日のご導師様は○○家の菩提寺○○山○○寺住職○○師でございます。

文例3.座敷ですでに着席している場合は、開式の挨拶だけします。

ただいまより、故○○殿の葬儀ならびに告別式を行います。

会葬者へ起立のお願い

皆様、ご起立ください。
これよりお導師様が入堂されます。

座敷の場合は、起立しないで一礼するだけとなるので、僧侶の入堂の案内をするのみとなります。

これより、お導師様が入堂されます。

一同が着席した後、開式の挨拶

では、ただいまより去る○月○日に他界されました故○○様の葬儀を行います。
みなさまご着席ください。

座敷の場合は、僧侶が着席し後に開式を告げます。

ただいまより、去る○月○日に他界されました故○○様の葬儀をとり行います。

僧侶の読経後、弔辞の拝受

ただいまより弔辞を頂戴いたします。

弔辞の前には、朗読者の紹介をします。

はじめに、故人が生前勤務しておりました株式会社○○の取締役専務○○様よりいただきます

故人の○○会社における上司でいらした人事部長○○様の弔辞をお願いします。

故人の親友でいらした○○様から弔辞をいただきます。

友人を代表しまして、○○様から弔辞をいただきます。

弔辞朗読が全部終了したら、朗読者に対してお礼を述べます。

ありがとうございました。以上をもちまして、弔辞の拝受(拝呈)を終わらせていただきます

弔電の紹介

弔電について、披露という言葉を使うこともあります。
しかし、披露は祝い言葉なので紹介と言うべきという意見があります。
また、地方によっては、僧侶の退場後に紹介することもあるなど、弔電に関してはさまざまなケースがあります。

とはいえ、弔電は、まず争議の前に喪主に見せて、読み上げるものを選んでおいてもらいます。
そして、司会者は発信者と故人の関係などを確認しておいて、読みにくい名前の人などはあらかじめメモしておくことが重要です。

ただいまより、弔電の紹介に移らせていただきます。
公私にわたり大変多くの弔電を頂戴しておりますが、その一部を紹介申し上げます

弔電を読みあげた後で、

○○株式会社の○○殿よりいただきました
ご親友の○○殿よりいただきました

など名前を読み上げるようにします。
弔電が多数あるときは、2、3通読み上げて、あとは名前だけを紹介します。

時間の都合上、あとはお名前だけを読み上げさせていただき、謹んで御霊前にお供えさせていただきます。
○○殿、○○殿…。
以上をもちまして、弔電の紹介を終わらせていただきます。

喪主から焼香を始める

では、これよりご焼香をお願いいたします。
喪主の○○様、お願いいたします。

焼香の後、起立のお願い

お導師様がご退堂されます。みなさまご起立ください。

座敷の場合は起立しません。
僧侶退場の案内だけとなります。

長時間、読経を賜り、大変ありがとうございました。
では、ご導師様の退堂です

ご導師様が退堂されます

僧侶の退場後、閉式の挨拶

休憩時間が何分かある場合は、休憩時間と告別式の始まる時間を伝えます。
引き続き、告別式が行われる場合は、その旨を伝えます。

以上をもちまして、葬儀を滞りなく終了いたしました。
これより少々のお時間をいただき、続いて告別式をとり行います

これをもちまして、葬儀を終了いたします。
引き続き告別式に移らせていただくので、よろしくお願いいたします

以上をもちまして、葬儀を終了いたします。
なお、少しの休憩時間をいただいた後、正2時(2時ジャストの意味)から一般告別式を行います。
よろしくお願いいたします。

会葬礼状と即日返し(香典返し)

会葬者への会葬礼状や香典返しをどうするのかも考えておかないといけません。

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告別式の後に出口で手渡すなら、会葬者が予定を超えることも考慮して、多めに準備をしておきます。
また、本来は四十九日忌明けを目安に送る香典返しも、このときに手渡しで渡す即日返しのケースも増えています。

即日返しは、香典の金額にかかわらず、一律の金額の品を返します。
そのため、後日金額によって用意する後返しに比べて、わずらわしくなく、葬議社で手配できます。
また、もらった人がカタログから希望のものを選べるカタログギフトにする人も増えています。

ただ、即日返しは、普通2千5百円~3千円程度の品を選ぶことが多いです。
そのため、1万円を超える高額な香典には、再度返礼をすることになります。
そうなると、送られた側は二度にわけて香典返しをもらうことになってしまい、かえって気を遣わせてしまうこともあります。

葬儀の席次

葬儀場の席順は、基本的には通夜のときと同じです。
喪主、遺族は祭壇に向かって右側について、続いて近親者、親族が血縁の濃い順に座ります。
葬儀委員長、弔辞奉読者は左側の前列について、後ろに一般の会葬者が座ります。
会場の広さの問題などで左右に分かれることができない場合は、祭壇に近いほうから、喪主、遺族、近親者、世話役、一般会葬者の順に座ります。

葬儀と告別式は本来は別の式

最近は2つをまとめて行いますが、葬儀と告別式は本来別々の式です。
葬儀は、遺族や近親者が亡くなった人をあの世に送り、成仏させるための儀式です。
一方、告別式は、亡くなった人と交流のあった人たちが最後の別れを告げるための儀式です。一連の流れの中で行われることが多い儀式ですが、本来はこのように別の意味があります。

そのため、正式には、葬儀が終わった後に、僧侶はいったん席をはずして、あらためて入場しなおした後に、告別式を行います。
ただ、最近では、葬儀に引き続き告別式に移るのが一般的で、主催が個人の場合であれば、ほとんど葬儀と告別式は2つを一度にまとめて行っています。

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