1分で分かる!遺品整理士になるには?

今の時代は、遺品整理に注目が集まっている時代です。

高齢化社会になった今、他界だけでなく、施設に入るなどの理由で家を片付けないといけない場面も増えています。
さらに、核家族が増えていることで、これまでのように片付けを家族だけで対応することも難しくなっています。
2030年には、人口の実に3分の1が高齢者になると言われている超高齢化社会においては遺品整理に対する需要はますます増えていくことでしょう。

このような背景により、遺品整理のプロである遺品整理士への関心は高まっています。

遺品整理士とは?

遺品整理士とは遺族に代わって遺品整理を行う専門家のことです。

かつて、遺品整理は形見分けなどのかたちで、遺族の間で行われていました。
しかし、時代の変化などによって、遺品整理をビジネスとして代行する遺品整理業者が増えてきました。
遺品整理を、法律に則ったかたちで行い、遺品整理の取り扱い手順を理解して、心をこめて遺品の整理ができるのが遺品整理士の仕事です。

専門的な知識はもちろんのこと、故人への畏敬や感謝、家族への配慮を持って業務を行います。
プロならではの遺品整理の取り扱い手順や法規制の知識も求められます

遺品整理士の仕事

大きく分けると次の5つです。

  1. 遺族に聞きながら故人のものを「必要なもの」「不要なもの」に分けていく
  2. 片付けが済んだ後に部屋を掃除する
  3. 「不要なもの」に判断されたものを遺族に代わってリサイクル業者などに査定依頼をする
  4. 不要なものを搬出する
  5. 不用品を搬出して地域の自治体のルールに従って処分する

この一連の作業を依頼者の立場に立って、故人を偲びながら心をこめて行うのが遺品整理士の仕事です。

その他、ハウスクリーニング、仏壇や人形等の供養、家財道具の預かり、消臭・消毒、業者によっては故人宅の解体や売却なども行います。

時間や労力のかかる遺品整理という大変な作業を遺族に代わって心をこめて行うことは、遺族にとって大きな助けと安心になることでしょう。

遺品整理士に依頼し、きちんと作業が行われるは供養になりますし、依頼した遺族の心身の負担も減らしてくれます。
依頼した方々のなかには、「ここまでやってくれるとは思わなかった」「心をこめて行ってくれているのがわかり、とてもありがたかった」という声がたくさんあります。

他の業者との連携もする

1人の遺品整理士もしくは1つの遺品整理業者で、一連の遺品整理の作業をすべてできるとは限りません。
一社ですべてを行っている遺品整理業者もありますが、他の数々の優良業者と連携する遺品整理士も多々あります。

例えば、貴金属などの査定のノウハウがない場合には、遺品整理士が信頼している業者に依頼したり、廃棄のための資格や技術を持っていない場合には、遺品整理士が信頼できる処分業者に任せます。

遺品整理士認定協会が発行する「遺品整理士」の資格は、遺品整理を専門でやっている業者はもちろんのこと、葬儀社、古物買取業者、便利屋、廃棄物処理業者、解体業者などもその資格を有している場合があります。

それぞれの会社がそれぞれの提携業者を持って、依頼主に満足いくサービスを提供している場合が多いです。

生前整理も遺品整理士の仕事

生前整理は生きているうちから人生の整理をして、これからの人生を楽しむための準備という考えが広まってきています。
そのため、幅広く片付けのノウハウのある遺産整理士がサポートするケースが増えています。

遺品整理士になるには?

遺品整理ということに注目が高まるにつれて、遺品整理士になりたいという方は増えています。

遺品整理士は遺品整理士認定協会が資格を付与しています。
受講資格は特にありません。
通信制の講座では、大学教員や弁護士、宗教家などの専門家が講師となった専用のDVDとテキストを使って2ヶ月程度学習します。

認定を受けるには、廃棄物処理法やリサイクルなどの知識の確認と、孤独死した故人の遺品整理といった具体的な対応などの設問にレポートで回答します。

法令の遵守、倫理観、遺族を思いやる気持ちに重点を置いて資格の認定がされますが、モラルやマナーの意識の高さが求められ、全員が遺品整理士になれるというわけではありません。
遺品整理士に求められるのは、遺品というものの片づけだけではなく、故人と遺族の想いを整理する手助けが大切で、高い倫理観や思いやりが求められています。

現在、北海道から沖縄まで全国1万1000人以上が受講しています。

遺品整理業者に頼むべき3つの理由

今の時代、遺品整理業者の存在価値が大きくクローズアップされています。

時間や労力のかかる遺品整理という大変な作業を、遺族に代わって心を込めて行ってくれることは、遺族にとって大きな助けと安心になります

故人の思いがつまっている遺品の整理は、本当は身内や親族がするのが一番よいでしょう。
しかし、なかなかそうもいかないのが遺品整理の現実です。

なぜなら、次のような理由があるからです。

理由①:体力的につらい

片付けなくてはいけない物は、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ソファなど、重いものから、食器などの細かいものまでさまざまです。
また、高いところのものや低いところのものまでたくさんあります。

しかも、テレビや冷蔵庫などは家電リサイクル法で処分して、その他の電化製品や家具などは別の方法で処分しなければなりません。

このようなことを高齢の方が少人数で行うことは、非常に大変です。
足腰が痛くてできそうにないという人もいるでしょう。
自分でやろうとした結果、ケガをしたり、途中でぎっくり腰になったりしかねません。

理由②:距離が遠い、親類縁者がいない

住んでいるのは東京だが実家は地方であったり、実家近くに親戚がいるが疎遠で片付けを頼みづらい、といった話はよくあります。
遠くて、どうしても行けないのです。
そんな悩みのある方は遺品整理業者に依頼します。

平日は仕事をしていたり、他のことで忙しく、実家にいけても土日のどちらかという人が遺産整理をすることはとても大変です。
また、往復の交通費や回数を考えると遺品整理士に依頼したほうがリーズナブルという方もいるでしょう。

理由③:精神的につらい

初七日を過ぎたり、四十九日を目処に遺品整理士に依頼する遺族は多くいます。
そのなかに、精神的につらく、その時点でもなかなか死を受け入れられずに、片付けをすることができない、という方がいます。
つらくてとても遺品整理ができないのです。

実家が持ち家であっても税金がかかり、賃貸の場合には片付けをしないと家賃がかさみます。
それでも、遺品整理の想い腰が上がらない。

そんな場合には、遺品整理のプロである遺品整理業者に任せるべきです。

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