3分でわかる!枕飾りとは?枕飾りの配置や置き方について解説

病院から自宅や斎場などに遺体を搬送したら、納棺まで布団に寝かせて安置します。
その際、枕直しをして、遺体のそばに枕飾りをします。

枕飾りとは?

遺体を安置したら枕元に供物を捧げる枕飾りを作ります。

枕飾りとは白木もしくは白い布をかけた台に、三具足(香炉、燭台、花立て)と仏壇の鈴、コップか湯飲みに入れた水、枕飯、枕団子、線香を並べたもので、供物を捧げる仮祭壇です。

香炉には線香を1本、燭台にはろうそくを1本ともし、夜通し火を絶やさないようにします。
花立てには、樒(しきみ)をひと枝か、なければ菊や白百合、水仙を1本供えましょう。
樒は仏に供える枝として昔から用いられてきたものです。

また、枕元に逆さ屏風を立てるしきたりもありますが、最近では省略されることがほとんどです。

枕飾りは仏式と神式、また宗派や地域によっても差があるので、近親者や葬儀社、僧侶などへ事前に相談して決めるようにします。

最近では、枕飾りの小机や三具足などは葬儀セット料金に含まれていることも多く、葬儀社がすべて用意してくれます
そのため、自分たちで用意する必要はありません。

事前に確認をして、もし用意に時間がかかるときなどは、仏壇の三具足を利用するなど、ある物で対応しましょう。

仏式の枕飾り

仏式の場合、枕飾りは遺体の枕元に置かれるのが一般的です。
宗派や地域によって異なりますが、白木の台または小机に白布を掛けて、その上に香炉や燭台、花立を置き、枕飯や枕団子などを供えます。

なお、浄土真宗では鈴、水、枕飯は飾らないのが一般的です。

枕飾りの目的

枕飾りは、死後の霊魂はきわめて不安定な状態であるため、成仏を促して、死体に悪霊がつくなどの異常がないようにするために行います。

ご飯や団子などを供えるのは、冥土に行くまでのお弁当のように食べてもらう、食べ物の魅力で生き返ってほしいといった意味が込められていると言われます。

枕飾りの仏具

三具足(香炉・燭台・花立て)

仏教では、香炉、燭台、花立て(花瓶)を合わせて、三具足(みつぐそく)と呼びます。

香炉に線香、燭台にのうそくを1本灯し、夜通し絶やさないようにします。
最近は防火上の都合で、ろうそくは灯さずに巻き線香にすることもあります。

香炉

線香を立てるための香炉です。
香炉灰を入れて、線香を1本立てて、お通夜では一晩中、香を絶やさないようにするという風習があります。

燭台

ろうそくを立てる台です。
鎌倉時代に禅宗とともに伝わったとされています。

花立て(花瓶)

仏前に供養のために供えます。
樒(しきみ)や菊などの花を挿します。

鈴・水・枕飯・枕団子・線香

お寺の法要などで、読経の時に打ち鳴らす銅製の小鉢形の仏具です。
一般家庭では、仏壇の前で供養する時に使用します。

コップや湯飲み、茶碗などに入れた水も枕飯と一緒に供えます。

枕飯

枕飯は一膳飯とも呼ばれ、故人が生前に使っていたお茶碗にご飯をてんこ盛りにして、真ん中に故人が使っていた箸を真っ直ぐに立てます。

箸を立てる理由には諸説ありますが、民俗学的には、故人の品物ということをはっきり示すためと言われています。

生前に使っていたお茶碗を使う理由は、故人の魂を寄り付かせて、確実にあの世に送り込むためと言われています。

枕団子

死者の枕元に供えられる団子で、死者の弁当ともされます。
早団子、野団子とも呼ばれます。

枕団子は遺族が上新粉で作りますが、最近では葬儀社の枕飾り一式セットに含まれることも多くなっています。
枕団子は一般的には6個飾りますが、地域によって必要な数が変わる場合があります。

枕団子も、もともとお墓などにお供えするのも、故人の魂を引きつける意味があります。

線香

日本には古くから香を焚く習慣があります。
香を焚くことは、仏前を清めることと、良い香りで荘厳にする意味があります。

枕勤め

枕飾りを整えたら、僧侶を呼んで読経をしてもらいます。
これを枕勤めと言い、このお経を枕経と言います。
枕勤めは、故人になって最初に行われる仏事です。

僧侶が枕勤めを行っている間、遺族や近親者は後ろに控えて、ともに故人の冥福を祈ります。
遺族はまだ喪服を着る必要はありませんので、地味な平服にして、結婚指輪以外のアクセサリーははずします。

枕勤めがすむと、戒名を授かります。
そのため、枕勤めの段階でのお経は戒名ではなく、生前の名前で行われます。

ただし、地域の風習や宗派によっては枕経をしない場合があります。
また、最近は枕勤めを省略することもあります。

本来枕経は亡くなった直後に行うものです。
しかし、最近は亡くなる場所が自宅ではなく、病院などの場合がほとんどで、自宅へ遺体を搬送してから行うのが一般的になっています。

さらに、菩提寺が決まっているなど、すぐにでも僧侶を呼ぶことができる環境が整っている家は少なくなっており、枕経は納棺や通夜の直前に行ったり、通夜の読経を枕経としてあわせて省略する場合も増えています。

遺体の安置の仕方

遺体の向き

仏式では、遺体は納棺まで布団に寝かせて安置します。

頭を北、足を南に向ける北枕で寝かせますが、間取りの都合などで難しい場合は、頭を西に向けても構いません。
あるいは、仏壇に頭を向けます。

このとき、布団は上下逆さまにして、胸元に手を組ませて、顔には白布をかけます。
掛布団の上などに守り刀を置く場合もあります。

布団

遺体が温まらないように薄い敷布団や掛布団を使用して、掛布団は上下を逆にします。

数珠

手首にかけるかそばに置きます。

守り刀

魔よけとして、刃先を足側に向けて胸元に置きます。
遺体の上に置かれる守り刀は、光ものを置くことで邪悪なものが入り込まないようにする意味があります。

浄土真宗では使用しません。

逆さ屏風

守り刀などと同じように、死んで間もない不安定な死者を守るための魔除けの意味を持ちます。

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